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◆ LIBERIAN GIRL(リベリアン・ガール)マイケル・ジャクソン 『BAD』で一番の大人の楽曲 素晴らしいエキゾチックなLOVE SONG [映像・ショート・フィルム]

                                                                        ORiGINAL  2009.10.20Up
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 『BAD』からの9枚目のシングル「リベリアン・ガール」です。本国USAではシングルカットはされず、英国で89年7月にカットされます。『BAD』が発売されて丸2年を経ての9枚目のシングルです。アルバムに収録されている曲は11曲、9枚がシングル化されています。UKでのチャートを振り返ってみます。

・I Just Can't Stop Loving You      1位
・Bad                  3位
・The Way You Make Me Feel  3位
・Man In The Mirror                     2位
・Dirty Diana                             4位
・Another Part Of Me               15位
・Smooth Criminal               8位
・Leave Me Alone                         2位
・Liberian Girl         13位        

 この曲のMusic Videoも制作されますが、この作品、マイケルが遊びというか趣味的な感じで作った印象もうけますが、親愛なるエリザベス・テイラーに捧げられたものだそうです。ちょっと体調を崩していたというテイラーを元気づけようというマイケルの思いもあったかもしれません。
 マイケルが単独で書いたLove バラードで素晴らしい仕上がりです。正直な所、早い段階でアルバムカットしていたらNo1シングルにもなりえた曲だと思います。



 Music Videoはこの曲のタイトルであるアフリカの国リベリア風のセットをスタジオに作り、そこにマイケルの旧友や、親交ある著名人、当時話題のアーティストを招いて和やかな雰囲気の中、その人々を写していきます。

 
 
 曲のリリックとかドラマ性とはまったく関係ないMVです。個人的に印象に残っている人物やビックネームをあげますが。このビデオに写ってる人ってけっこう過去の人って印象うけます。

 

 ポーラ・アブドゥル…ブレイクしてましたね。この頃は、兄貴のジャッキーとは別れていたのですかね。ジョン・トラボルタとオリヴィア・ニュートンジョン。オリヴィアはけっこうな年だと思うのですが、少女のよう。

 
 
 マイケルをパロディーにしたアル・ヤンコビックが招かれているという事は、怒るというよりマイケル自身も彼を楽しんだって事ですよね。デビー・ギブソン(当時はヒット連発)も才能あるアーティストでした。今はどうしてるのでしょう。

 
 
 超やり手のプロモーター、ドン・キング。ジャクソンズのビクトリーツアーも仕切りました。黒い噂も絶えなかったけど。クインシー・ジョーンズとスティーヴン・スピルバーグのトゥーショットは相当すごい。

 
 
 マイケル・ジャクソンは最後に登場します。(この程度のネタばれはOKですよね)みんなが「おれたちを呼んどいて肝心のマイケルはどこなんだ?」って探してると撮影していたのがマイケルだったというオチ。その時のマイケルのイタズラっ子のような笑顔はすてき。
(余談ですが、マイケルの遺影はこの時の写真が使われていますね)
 こんな感じで著名人、アーティスト、セレブ系が参加しています。ギャラとかはどうなったんでしょうね。たぶん友情出演かと。マイケル・ジャクソンのVideoに招かれたということだけで光栄だったのではないでしょうか。

 
 さて楽曲についてですが、マイケル単独作です。
 美しいメロディーとピュアなリリックだと思います。もともとは「ピラミッドガール」というタイトルだったそうですが、リベリアンガールにおつきます。これもリリックの響きと自分のルーツであるアフリカへの思いもこめたように思います。

 とても美しいメロディーにエキゾチックなSOUNDで魅力を出したいというマイケル自身のイメージもあったと思います。その要望を見事に音にしたTOTOのシンセの使い手スティーブ・ポーカロとデヴィッド・ペイチ。さらに他にも3人の著名なシンセ使いが加わる。
 TOTOはグループとしても多くのグラミー賞を獲得する実力派ミュージシャンの集合体ですが、彼らのすばらしいシンセPlayで見事にリベリアンガールの中にエキゾチックな情景を思いおこさせ、曲の世界へ一気にトリップする感じです。前作『スリラー』でも「ヒューマン・ネイチャー」の演奏はTOTO勢で固められている。素晴らしいシンセの音をきかせています。この作品でも、当時最先端で最高機種の〝シンクラヴィア″という数千万円というシンセサイザーも惜しみなく使われる。機器だけでも1億円を超えるサウンドっぽい。シンセサイザーを使い、何重にも音を重ねて作り上げた感じ。TOTOの大ヒット曲「Africa」をマイケルもイメージしたのではないかと。
 この曲のインストバージョンもありますが、インストゥルメンタルだとより、この曲を作り上げているシンセサイザーの深みが感じれると思います。

 
 この曲をさらに魅力的にしているが、イントロの艶かしいスワヒリ語を歌うレッタ・ムブル。とても美しい響きと声です。当時、友人と「ノポポノピア、ノポポノピア、ペンザウェイ」って適当に言って大笑いしてたな~(アホ)。真面目な話、彼女のこの艶めかしい美声ははこの曲の魅力をより高めていると思います。あるとないとでは全然ちがうと思う。

 
「LIBERIAN GIRL」は『BAD』収録曲ですが、下記のクインシーのBEST盤にも収録されています。このアルバムは、クインシー・ジョーンズが手掛けたアーティストたちによる素晴らしい楽曲群が愛をテーマに収録されています。クインシーによるコメントもついてる。


ベスト・オブ・クインシー・ジョーンズ

ベスト・オブ・クインシー・ジョーンズ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ダブリューイーエー・ジャパン
  • 発売日: 1999/02/05
  • メディア: CD

 クインシーの手掛けたLove Songの代表格はジェームス・イングラムとパティー・オースティンのNo1シングル「Baby Come To Me」(あまねく愛で)ももちろん収録。そしてライターはロッド・テンパートン。
 そしてマイケルの曲も4曲収録されています。クインシーにとっては、マイケルとのヒット曲が最大で最高とはいえ、マイケル・ジャクソンも手掛けたアーティストの一人である事がこのアルバムを聴くとわかる。クインシー・ジョーンズ、フューチャリング・マイケル・ジャクソン的な。
 マイケルの曲で選ばれたのが、この「リベリアン・ガール」、そして『スリラー』から「ヒューマン・ネイチャー」と「The Lady In My Life」、『オフ・ザ・ウォール』からは「Rock With You」がセレクトされていますが、マイケルバージョンではなく、ブランディーとHeavy・Dのバージョン。
 このアルバム収録の「リベリアン・ガール」は、『BAD』における「Speed Demon」の残音
からのFade Inではないのが貴重だと思います。ただいくらクインシー寄りのベスト盤とはいえ、マイケルの楽曲の存在感は際立っています。
 
 
個人的にはこの曲をシングル化してないのは非常にもったいないと思いました。タフなマイケルを前面に出したアルバム『BAD』においてはこのRomanticなLove Songをシングルカットするタイミングは難しかったかもしれません。しかし、このバラードはアダルト層にかなり受けたと思う。普段、マイケル・ジャクソンを聞かない層も魅了した楽曲だったとも思う。早い段階でシングルにしていたら間違いなくNo1シングルとなっていたと思いますし、ワールドワイドなヒットにもなったと思います。この「リベリアンガール」も「Man In The Mirror」なみに『BAD』のい中では重要な曲だと思っています。個人的には「リベリアンガール」が『BAD』で一番飽きのきていない曲。

 
この曲で87年7月から始まった『BAD』プロジェクトは終了します。『スリラー』を超える作品を本気で目指したマイケル・ジャクソン。何を基準にするかが問題ですが、普通に考えたらアルバムセールスとグラミーでの評価ではないかと思います。そういった観点からみると『BAD』は『スリラー』をまったく超えることができませんでした。ビルボードでNo1シングルを5曲も出したのは未だに記録ですが。


 エンジニアのブルース・スウェディンによれば、『BAD』が完成した日の翌日から、マイケルは次作に向けてのデモ・テープを制作していたといいます。1億枚のアルバムセールス、『Thriller』をこえるモンスターアルバムを制作するべくすでにマイケルは動き出します。
★2万円を超えるCDS。曲のバージョンは通常だと思われる。ジャケ買いか。

Liberian Girl

Liberian Girl

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー:
  • メディア: CD
★MV「リベリアン・ガール」も収録。
マイケル・ジャクソン VISION【完全生産限定盤】 [DVD]

マイケル・ジャクソン VISION【完全生産限定盤】 [DVD]

  • 出版社/メーカー: SMJ(SME)(D)
  • 発売日: 2011/10/17
  • メディア: DVD

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