SSブログ

◆ This Is It の 光と闇(前編) マイケルの年代別収入からの分析 [マイケル死後・プロジェクト]

thisismj33.jpg

  2009年3月25日、マイケルは久々にファンの前にその姿をあらわした。そこは母国アメリカではなく英国だった。そして、ロンドンのO2アリーナで10回のコンサートを行うことを発表した。そして「This Is It」という言葉が使われる。

 I just wanna say that these will be my final show performances in London.This will be it. This is it. And when I say this is it, it will really mean this is it.
   
 これがロンドンでのぼくの最後のライブパフォーマンスになる。これで最後です。最後と言ったらほんとうに最後のライブとなります。

『I just wanna say that these will be my final show performances in London.This will be it. This is it. And when I say this is it, it will really mean this is it.』

   私は皆さんが聞きたい曲をやります。いよいよです、ついにこの時がきました。でもほんとうに最後のパフォーマンスです。

 当初、マイケルはこの記者会見も乗る気ではなく、不安にかられていたという。数時間遅れて登場したマイケル、ひとたびファンを前にするとマイケルは輝く。自身の復活ライブの発表を目を輝かせて見るファンを前にして、マイケルはエナジーを注ぎ込まれる面もあったのではと思う。ファンへの愛の言葉とともに「7月に会いましょう」と手を高々と上げマイケルは舞台を後にします。2分足らずの登場だったけど、インパクトは最大級だった。
 
 しかし、この会見の3か月後、6月25日にマイケル・ジャクソンは天にめされます。ほんとうにこの会見がマイケルの最後の会見となった。当時は、悲しみより驚きの方がうわまわった。あれほど意気揚々とライブを宣言していたマイケルが…「うそだろ、ありえない」と。  
 しかし、後にいろいろな情報も出てきて、マイケルの置かれていた状況を客観的かつ冷静に分析すると、けっして驚くことではなかったのです。マイケルの死へのカウントダウンは、その時から、いやそれ以前から確実に始まっていたのです。
 言い方を変えれば、マイケルはこの会見を行う前から、すでにギリギリの状態で生きていた。精神的にも肉体的にも、そして金銭的にも。そして、この「This Is It」公演にそそぐエネルギーとプレッシャーという負荷で、ある意味とどめを刺された(と個人的には思っている)。
 
 あまりこの辺に言及する人は少ないのだけど、このThis Is It 公演は、けっしてPositiveな状況下で進んだプロジェクトではなかったという事だ。我々は表に登場する映像しか見れない。意気揚々とライブを行うと宣言するマイケルにファンは狂喜乱舞した。しかし、その裏で、マイケルは財政面で危機的な状況に陥っていた。
 テレビで、マイケル破産というNEWSを目にすることがあった。これは借入金の銀行への返済のリミットが近づいている事から報じられたものだった。しかし、マイケルは破産することはなかった。なぜならATVという資産をもっていたからだ。
 ATVはビートルズを中心とした音楽版権で、敏腕弁護士・ジョン・ブランカ(ブランカは、マイケル死後、遺産管理人となり、This Is Itも企画)の指南のもと1985年に48億円でマイケルが取得したもの。その後、ATVとソニーのアーティストの版権も合併してさらに強大な版権となり、2011年当時では約1,650億円(マイケルは50%を保有)の資産価値に膨れ上がっていた。こちらを売却して、現金化すれば、マイケルの負債は完済できた。
 しかし、マイケルサイドはそれをしなかった。当然と言えば当然だ。ATVは毎年お金を生み出す打ち出の小づちでもあった。当時で、毎年7億円の利益をあげていた。マイケルサイドは、この打ち出の小づちでもあるATVを担保に銀行からお金をかりていた。銀行も無条件にお金をかすわけがない。貸すだけの価値がATVにあったから貸したわけだ。マイケルは、ATVのような資産はあったが、すぐに
動かせる現金が少なかった。借入の返済の利息に、毎年12億近いお金も払っていた。借金を借金で返すような状態だった。
 ギネス認定されている世界で一番売れているアルバム『スリラー』をはじめ数々のヒット曲とアルバム、ギネス級のツアー収益、そのマイケルが破産ってどういうこと?って多くの人は思うはず。マイケルの財務状況から、このThis Is Itに向かう流れを時系列に見てみる。


 ザック・オマリー・グリーンバーグ著『マイケル・ジャクソン帝国の栄光と転落、そして復活へ』という書籍があります。こちらはマイケルの財政面やビジネスについて驚くくらい詳細に書かれている。ATVの事にも詳しく触れられている。

MICHAEL JACKSON, INC. マイケル・ジャクソン帝国の栄光と転落、そして復活へ

MICHAEL JACKSON, INC. マイケル・ジャクソン帝国の栄光と転落、そして復活へ

  • 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
  • 発売日: 2014/06/19
  • メディア: 単行本

 エピックレコードに移籍後のソロ作『オフ・ザ・ウォール』が発表された1979年からのマイケルの収入額だそうだ。グラフにしてみた。為替レートも変わっているので、換算するとわかりにくいけど、円で表した方がわかりやすいので、1ドル=100円として考える。「100万ドルの夜景」という表現があるけど、100万ドルで1億円(グラフの単位:億円)

mjzaimu2.JPG

 レ
コード、CDの売り上げだけではなくツアー収益、85年に獲得したATV版権からの収益、マイケル自身の印税や版権料も含まれているそう。(税金、経費などは差し引いていない)
 ぶっちゃけ、この収入グラフを見ただけで、闇を感じる人は感じるのではないかと思う。

 1979年、ジャクソンファイブ時代から在籍していたモータウンレコードからエピックレコードへ移籍し、マイケルの本格的なソロ活動が始まります。その第一作『オフ・ザ・ウォール』が発売されるわけですが、まだブラザーとツアーに出たりもし、ギャランティーも均等に分配されていたと思われます。収益は翌年に反映されるのではと思います。2曲のNo1シングルを生み、ある意味R&Bを制覇した『OTW』、その発表の翌年はやはり収入が上がり22億円となっている。当時、22歳のマイケルにとってはかつてないほどの大金だったと思う。しかし、22億円は、その後の成功の前ではたいした金額ではなかった。


オフ・ザ・ウォール

オフ・ザ・ウォール

  • アーティスト: マイケル・ジャクソン
  • 出版社/メーカー: SMJ
  • 発売日: 2018/03/21
  • メディア: CD

 1982年の年末に『スリラー』を発表。セールスだけではなく、音楽的な評価を行うグラミー賞でも最優秀アルバム、最優秀レコード、ポップ、ロック、R&B部門など7部門をほぼ完全制覇。天文学的アルバムとなる『スリラー』の関連の収益は、翌年さっそく反映され100億円を突破。さらに伝説のショートフィルム「スリラー」も登場し、米国だけではなく世界中でロングセラーを続けるアルバムとなる。1984年で200億円の収入と桁違いの成功がその金額でもわかります。音楽シーンでここまでの成功をおさめたアルバムは後にも先にも『スリラー』だけです。しかし、マイケル自身はこの後も『スリラー』超えを目指して音楽制作に向き合っていきます。

スリラー

スリラー

  • アーティスト: マイケル・ジャクソン
  • 出版社/メーカー: SMJ
  • 発売日: 2018/03/21
  • メディア: CD

 しかし、1985年は、80億円と下がる。離れていた兄・ジャーメインも復帰しジャクソンファイブが復活、末弟ランディも加わり6人となったジャクソンズ(兄弟たち)とのツアーが影響していると思われます。1984年、北米大陸を熱狂させたビクトリーツアーは、180億円の収益を生んだと言われています。ビクトリーツアーという名称ですが、実質スリラーツアー。そしてジャクゾンズの6人には96億円が分配されたと思われる。主役はマイケルだが、6人で均等すると一人のギャラは16億。マイケル一人だったら100億円近いお金が入っていたわけですが。

Victory by Jacksons

Victory by Jacksons

  • アーティスト: Jacksons
  • 出版社/メーカー: Imports
  • メディア: CD

 マイケルは、ビクトリーツアー時に、一人の少女からの手紙にショックを受けます。金もうけに走るプロモーターのドン・キングや父ジョーにより設定された複雑なチケット販売方法と高額となったチケットを少女は手に入れることができず、大好きなマイケルのライブにいけない悲しみをマイケルに伝えたのです。
 実際、マイケルは自身のお金儲けのために出たツアーではなく、ソロ活動を決めていたマイケルが、兄弟や両親にお金を残すために重い腰をあげたものだった。そして、マイケルはビクトリーツアーの収益をすべてチャリティーに寄付することを発表し、チケットの販売方法の改善も指示した。さらにこの少女を含めた子供たちに無料チケットも送った。結局、ソロ活動にシフトしないと、行動やビジネス面も束縛を受けることもこのデータからもよみとれる。
 そして1985年に48億円でATVを取得し、86年からはその収益も加わっていき、
1987年『BAD』発売。クインシーと制作するも、これまでと違い圧倒的にマイケルが総指揮をとった作品。5枚のNo1シングルを生み出すアルバムにもなる。(この記録は後にケイティ・ペリーにならばれる)そして日本も熱狂させたBADツアーの収益も加わり247億円と現役時の最高額をたたきだす。しかし、個人的に思うのは、このATVは、マイケルの財政を最後まで守り続けた一方、マイケルを死に追いやった側面も感じる。

Bad (25th Anniversary)

Bad (25th Anniversary)

  • アーティスト: Jackson, Michael
  • 出版社/メーカー: Sony Legacy
  • 発売日: 2012/09/18
  • メディア: CD

 後述しますが、マイケル死後、マイケルの遺産管理をするエステートによりその全盛期を上回る収入をうみだしている。これが『This Is It』プロジェクトのすごさと闇なのだ。そして、死後、売り上げが伸びるというのはマイケルだけに限った事ではなかったが、マイケルの場合はとびぬけている。
 1987年、マイケルにとってもう一つ重要な出来事がありました。自身の住居となる広大なネバーランドバレーの購入です。1100ヘクタール(千代田区と同じ広さだそう。東京ドーム225個分だって)の広さの土地を1950万ドル(約20億円)で購入。

 o0468032114366590420.jpg 
 その後、鉄道を通したり、遊具を設置したり、動物園や映画館を作ったりしてネバーランドに多くのお金をかけていきます。50人近いスタッフも雇い、庭園はいつも美しい状態であるようにし、来客には食事や取り放題のおやつなど子供が大喜びするようなものにもした。遊具の安全性に気を配ったにちがいない。こうしておもてなしの夢の場所、ネバーランドには莫大な維持費もかかるようになります。ネバーランドを住宅兼遊園地のような表現がされることが多いですが、マイケルの精神世界を反映した夢のような芸術的な場所でした。そこに、多くの子供たちを招き夢のような癒しの時間を提供したのです。
 しかし、二度にわたる告発の事件の場所とされたのもこのネバーランドでした。ネバーランドを訪れた人はその美しさに圧倒されたといいます。まさにマイケルの心が映し出されている世界なのです。そのような美しい世界で、自分の欲望をあらわにするような事件を起こせるでしょうか。マイケルの精神世界は土足で踏みにじられ、マイケルは2003年にネバーランドから去ります。そして、
2006年に閉鎖され、翌年売りに出された際、1億ドル(100億円)の価格設定で出されたほどだった。(最終的には、マイケルとも親交があった投資家が22億円で購入する事となる。ファンが集う場所になればと願う)

 1991年『Dangerous』発売。テクノロジーの進化でCDの録音量を増やすことができ、80年代だったら、2枚組並みのボリュームを一つのアルバムに納めた。新たなグルーブをTeddy Rileyと作り上げたサイドと、マイケルワールドが展開されたサイドが共存した傑作アルバム。
  そして、CBSを買収したソニーと音楽業界史上最高の8億9千万ドル(890億円)の契約が行われる。これは、今後15年間に6枚のアルバム制作と映画に関しての契約だった。一括で支払われたわけではなく、総計の金額と思われる。印税率も25%を受け取れる事となる(通常10%あればよいと言われている)。平たく言うとソニーサイドとしては、マイケルは、2005年までに10億ドル(1100億円)の売り上げをもたらしてくれるという計算だった。あらためてこの契約にも驚くけど、言い換えれば、2005年までマイケルはソニーの支配下に置かれるという事でもあるし、ソニーサイドとしても、マイケルに10億ドルの売り上げを上げてもらわなければ困るという事にもなる。

Dangerous (2015)

Dangerous (2015)

  • アーティスト: Michael Jackson
  • 出版社/メーカー: Epic
  • 発売日: 2015/09/04
  • メディア: CD

 そして『Dangerous』の発売時に、前金として1800万ドル(18億円)を受け取ることにもなる。ただこの時期
、思ったより数字は少ない気がする。なんでだろ?『Dangerous』は90年代もマイケルのDecadeが続くと思わせた傑作アルバムだった。
 
あとマイケルがライフワークとするチャリティー活動も具体的な形として発足する。「ヒール・ザ・ワールド基金」の設立です。病気で苦しむ子供やマイノリティーのための基金だった。マイケル自身も200億円を超える支援をしているし、マイケルの呼びかけで多くの支援金が集まった。そのお金は500億円を超えるとも言われている。

 そしてこの頃から、白人の宝であるビートルズの版権を持ち、成功しすぎた黒人アーティストのマイケルに対しての逆風が吹き始めます。尋常性白斑という皮膚病でマイケルの肌が白くなったことも大いなる誤解を招いた。
 1993年、エヴァン・チャンドラーという男から自分の子供がマイケルに虐待されたというセンセーショナルな(虚偽の)告発がなされるのです。子供に「
アミタール」という幻覚作用のある自白強要薬を使用し、それを利用したものでした。子供たちを無償の愛と資金で支援し続けていたマイケル、そのマイケルが愛する子供を虐待するという案件で告発されるのです。どれほどのショックでしょう。
 冷戦も終わり、かつての共産主義国もツアーが組まれ、これまで以上の多くの人を熱狂させていたデンジャラスワールドツアーでした。この告発後も、マイケルは不屈の精神でツアーを続けていましたが、ついに限界がきてツアーは中止されることになります。(結局、北米大陸でのツアーはこれ以降組まれることはありませんでした。この事が米国本土でマイケルファンが育っていかない要素の一つになっているように思います)
 音楽活動を中断され、法廷闘争に巻き込まれたマイケルの1994年の収入は一気に落ち込みます。マイケルは、自身の潔白と名誉のため法廷での解決を望みますが、金を生み出すマイケルに、金を生まず時間を浪費するだけの法廷闘争を望まない人たちが多くいました。マイケル自身も、徹底的に自身のプライベートをさらけ出すことにも拒絶感をもった(裁判の中で自身の無実の証明のため性器を
撮られる屈辱も受けている → 証言と形状が一致せず、逆に無罪の証拠となる)。マイケルは、映画製作に意欲をみせる少年の父親エヴァンに、30億円近い支援金を払うことでこの案件は終了しますが、お金で解決したとみなす人たちもいたのも事実です。しかし本当に事件性があり証拠があれば刑事告発されますが、そうした材料がまったくありませんでした。後に判明しますが、極秘裏にすすめてられていたFBIの捜査でもマイケルを有罪にするような材料はまったく出てこなかった。
 1994年、マイケルの私生活において驚くべき発表があります。リサ・マリー・プレスリーとの婚姻が公になります。そして音楽活動も再開しニューアルバムを制作している事も判明します。

ヒストリー〜パスト、プレズント・アンド・フューチャー ブック1

ヒストリー〜パスト、プレズント・アンド・フューチャー ブック1

  • アーティスト: マイケル・ジャクソン
  • 出版社/メーカー: SMJ
  • 発売日: 2018/03/21
  • メディア: CD

 こうして1995年、2枚組ベストアルバム『History』を発表。Producer Jam&Lewisを軸にこれまでにないマイケルの内面を表現した作品を作り上げます。虚偽の告発とはいえ、マイケルに対するイメージが過去最大級に悪くなっている中でも『ヒストリー』は2枚組アルバムとして史上最高のセールスとなる。R.ケリー作「You Are Not Alone」は史上初の、ビルボード初登場No1シングルとなる。そして自身最大規模のワールドツアーにもでます。あと、ジョン・ブランカの手腕もあり、ソニーをまきこみATVの版権がさらに統合拡大した。この辺で、95年、96年の収入が復活し、マイケルの財務基盤も強固になったと思われます。
 96年リサ・マリーとの婚姻生活を終了するも、通院先の皮膚科の看護師 デビー・ロウと再婚。デビーは、マイケルの子供を産み、マイケルが父親になるという夢を叶えるために結婚した感じ。そして、翌1997年2月、マイケルの長男となるプリンスを出産。マイケルは父親となり、すばらしい父親ぶりを発揮し、エンタメ活動とともに子供との時間を大切にしたと思われます。
 97年も引き続きヒストリーツアーを続けていましたが、そこまでの収入にはなっていません。当時、そこまで話題にならなかったのですがカンヌ映画祭で『Ghosts』が上映される。

ゴースト・スペシャル・ボックス [VHS]

ゴースト・スペシャル・ボックス [VHS]

  • 出版社/メーカー: エピックレコードジャパン
  • 発売日: 1997/12/20
  • メディア: VHS

 自身に対する世の中の偏見への悲痛なメッセージもこめられているすごいクオリティーの作品で、見た人は度肝を抜かれたと思う。長年のファンの私も当時そうだった。ただ、『Ghosts』が公開された時、世のマイケルへのイメージはけっしていいものではなかった。それがなければ、もっと世の中に知れ渡り、マイケルの凄さを知らしめたはず。今、思うと『ゴースト』はSONYとの契約で制作された映画になるのか。
 そして、唐突に新曲5曲を含むリミックスアルバムも発売。ソニーとの契約のノルマのため急きょ出された感じ。新曲といっても『HIstory』期のアウトテイクと思われる。Jam&Lewis、Teddy Riley Produce曲もありその完成度は相当高い。
 
ブラッド・オン・ザ・ダンス・フロア~ヒストリー・イン・ザ・ミックス

ブラッド・オン・ザ・ダンス・フロア~ヒストリー・イン・ザ・ミックス

  • 出版社/メーカー: エピックレコードジャパン
  • 発売日: 1997/05/21
  • メディア: CD

 この作品は、特に大きな売り上げにはつながっていない感じ。
 1998年4月、デビーは、長女となるパリスを出産。マイケルは2人の子供に囲まれ幸せな時間を過ごす。しかし、この頃、アルバム発売やツアーはなく、ATVの収益と印税が主な収入源となる。それでも30億近い収入金額なのですが。ただ、ネバーランドの維持費、マイケルの好きな骨董品や美術品の購入、慈善活動、いわれのない盗作訴訟や心優しいマイケルならいくらかとれるのではという輩からいろいろな訴訟を起こされ裁判費用等でも出費は続いていた。マイケルは、音楽活動だけでなくエンタメ系のビジネスも展開していた。マイケルにかわって動く人たちは、ファーストクラスで世界をかけめぐり高級ホテルに宿泊するも、たいした結果をうまない案件も数多くあった。マイケルの側近達の金銭感覚もふつうじゃなかった。

 そして、復活にむけてニューアルバムの制作にも本格的に動きだす。当初、後に『インビンシブル』となるアルバムは1999年には発売予定でした。マイケルは、多くのプロデューサー、ミュージシャンを起用し、あちこちのレコーディングスタジオも長期間おさえた。使用していない時もだ。かつてのように一つのスタジオでじっくりレコーディングするスタイルではなかったし、テクノロジーの向上が分散させるスタイルも可能にした。ただ時間を使うだけ、人件費、経費はかさむ。最終的に『インビンシブル』の制作費用は、30億、40億と膨れていった。
 そして、マイケル死後にこの時期のアウトテイクも収録されたアルバムも出ますが、すごいクオリティー。『インビンシブル』期に2枚組どころか3枚組にできるような高クオリティーの楽曲が出来上がっていた。その中から選ばれて16曲が『インビンシブル』になるわけですが、シーンのスタイルの変化も早い中、寝かし続けた結果、99年に出しておけば斬新だった曲も、4年後では古いスタイルとなったものもアルバムの中にはあった。
 こうしてついに、2001年10月29日『Invincible』が全世界で発売。 

インヴィンシブル

インヴィンシブル

  • アーティスト: マイケル・ジャクソン
  • 出版社/メーカー: SMJ
  • 発売日: 2018/03/21
  • メディア: CD


 米国でもアルバムチャート初登場1位となり、200万枚のセールスを記録する。2002年に入り、レコード会社も『インビンシブル』が全世界で520万枚のセールスを記録と発表。その後、全世界セールスは1600万枚まで伸ばすも、マイケル的には到底満足できる数字ではなかった。
 マイケルは、この時、新作を携えた世界ツアーのプランも考えていたが、前年の9.11の影響もあり実現することができず。『インビンシブル』が、かつての作品のようにNo1シングルを連発していけばロングセールスも実現できたと思いますが、シングルリリースは3枚にとどまった。ソニーも早々とプロモーションを終了。マイケルは、ソニーと社長のトミー・モトーラのプロモーションに対して不満を表明。もうソニーからアルバムを出す予定はないとも。前述の『Dangerous』の発売時は、ギネスの最高契約料も話題となり、ソニーを最高のパートナーと評していたが、今やその関係は最悪なものとなった。マイケルの中でもATVを共同管理するソニーが、自分からATVを奪おうとしているという疑念がぬぐえなくなっていた。
 ただマイケルの批判にも疑問点がある。「You Rock My World」は4億円の費用もかけ制作されたショートフィルム。R&BでNo1シングルになるも、Hot-100ではなんとかTop10入り。そして4年に及ぶレコーディング費用のサポートもソニー側も相当したと思われる。ソニーも、この結果を受けてこれ以上の資金投入はできないと判断したようにも思う。ただアルバム最大級のポテンシャルでマイケルも1stシングルに希望していた「Unbreakable」をシングル化しなかったのには疑問が残る。これで大ヒットしたら『インビンシブル』の流れは大きくかわったと思う。しかし1stは「You Rock」だった。大好きなんだけど、戦略的には「You Rock」は2ndかなと。
 この年、
ドイツ人プロモーターからミレニアムコンサートをキャンセルさせられ2100万ドル(21億)の損失が出たとうったえられる。→後に、マイケル敗訴。500万ドル(5億円)を支払う。2002年は、ビジネス的にはうまくいかない年だったが、マイケルの3人目の子供、ブランケットが誕生したのはマイケルの喜びだったのは間違いない。

 マイケルは『インビンシブル』が想定した数字を残せなかったのは、自身へのネガティブなイメージが払しょくされていないからだと感じ、ダイアナ妃の単独インタビューに成功しセンセーショナルを起こしたマーティン・バシールによるインタビュー番組を受ける。そして2003年2月に放送(3800万人が視聴)されるも、非常に歪められた内容となっていた。ダイアナ妃の時にような、ストレートな一人の人間的な独白を放送するのではなく、最初から意図されたテーマで編集されていた。それは、マイケルを変質者、さらに小児性愛者と思わせるような内容だった。
 マイケルサイドは、同時に自分たちで撮っていた別角度の映像で反証番組を制作し、いかに歪曲したものかを証明したが、すべての人がこの反証番組を見たわけではなく、バシール
が制作したこの番組により、マイケルはイメージを回復させるどころか、尊厳は傷つけられ精神はさらにおいこまれる事になる。
 2003年の年末、ベストアルバム『ナンバーワンズ』を発表。R.ケリー制作の「One More Chance」がシングル(『インビンシブル』アウトテイク)となり、MVも制作される。この作品は、マイケルが積極的に発売を望んだものではなく、ソニーとの契約履行のため。

NUMBER ONES

NUMBER ONES

  • アーティスト: マイケル・ジャクソン
  • 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2003/11/19
  • メディア: CD

  しかし、このアルバム発売後、(後に完全無罪の判決をえるも)また児童虐待の告発をされるのです。前段のバシールのドキュメント番組に出ていた少年・アルヴィーゾの母親による告発だった。バシールの件とこの告発は、連動しているとしか思えない。ホテルに滞在中にこの事を知ったマイケルは、部屋のいすやテーブルをひっくり返し、物を壊しまくるほど怒りの感情が制御できない状態だったという。こうしてまたマイケルは音楽活動の停止をよぎなくされる。
  納得していなかった「One More Chance」のMVの撮り直しもできず、マイケルが満足できない状態でリリースされる。

 2004年2月、バンクオブアメリカに7000万(70億円)ドルの返済期限が迫っていることが報じられる。マイケルサイドは、借金をかえすためにまた金を借り入れる。この頃から、マイケルの財務状況が危機的になっていることが表面化する。
 当時、新作発売や、ツアーも行っていないマイケルの収入源は、ATVや自身の印税で、年間1300万ドル(13億円)だった。それに対して、支出が3000万ドル(30億円)だったという。内訳として、ネバーランドの維持費:500万ドル(5億円)弁護士等の費用:
500万ドル(5億円)。個人的出費:750万ドル(7.5億円)雑費:250万ドル(2.5億円)借入金の利息:1100万ドル(11億円)。
 ある訴訟の際、マイケルは、米国に出向くのではなく、自身の証言録取のため、双方の弁護団を当時滞在していた中東バーレーンに呼び寄せ、最大級のもてなし(ファーストクラスの航空賃と最高級ホテルの手配)で1000万円を使うなど、過去の全盛期の収入なら問題ないような支出を変わらず続けていた模様。完全に収支のバランスが崩れている。
 しかし、今一度考えたいのが、収支のバランスを崩しているのはマイケルが悪いわけではないのだ。もともといわれのない事で告発された事により、創作活動を奪われ、たかりともいえる訴えで弁護士費用等もかかっていった。そんな事がなければ必要のない費用なのだ。ネバーランドの維持費も、マイケルのおもてなしの心から生まれているもの。
 さらにマイケルが生涯にわたって続けてきたチャリティー活動がすごい。とても偽善という言葉ではできないもの。「最も多くの慈善団体(39団体)をサポートしたポップスター」として2000年のギネスブックにも掲載されている。マイケルの呼びかけで100億円単位のお金が集まった。時には、マイケルは自分の名前をふせて支援もしていた。


 2004年11月 『Ultimate Collection』発売。4枚組CDとライブ映像(92年、デンジャラス期のブカレスト公演)を収録した5枚ディスク。貴重な未発表曲も多数収録された。(個人的には相当満足したセットもの)マイケルが望んだものではなかったが、ソニーとの契約のノルマだった。しかし、この作品でマイケルはノルマを達成し、ソニーとの契約がフラットになる。

アルティメット・コレクション

アルティメット・コレクション

  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2004/12/15
  • メディア: CD

 2005年に入り、アルヴィーゾ事件の審判が開始される。マイケルは音楽活動どころか、日常生活をしっかり送れないほど疲労し、体調も崩し緊急入院する時期もあった。
 そんな中、不屈の精神で裁判に立ち向かったマイケル。6月13日、メゼロウ弁護士の手腕も最大限に発揮されるが、この案件は、もともとハリウッドでも有名なたかり家族による告発だった。ガンを患っているという状況でマイケルの懐に入り込んだ少年と家族は、まさに恩を仇で返した。陪審員は、マイケルにけっして有利ではない人種構成だったが、すべての案件で無罪の判決がくだる。結審後、
賢明なメゼロウは、マイケルにネバーランドから離れる事、サンタバーバラ郡から離れた方がいいと助言する。またもや今回もメンツをつぶされた検察官のスネドンたちが言いがかりをつけてネバーランドに踏み込む可能性があるからだ。
 母国USAに最大限の不信感をもったマイケルは米国を離れ中東バーレーンへ。イスラム教に改宗していた兄ジャーメインの手配もあったのではないかと思う。マイケルは、最大級のもてなしを受けたのだと思う。金銭的にも厳しい状況のマイケルにとっては、ありがたい避難場所だったと思う。バーレーンへの永住宣言もしたり、次のアルバムは、バーレーンのレーベルから出すような話にもなる。
 2006年、マイケルの放浪生活は続いていた。それは自身の身を守るためでもあったと思う。アイルランドの僻地のような所にも半年滞在していた。でもそこには愛する3人の子供たちがいた。マイケルにとっては幸せな時間だったと思う。そして、Newアルバムの制作の話も出てくる。バーレーンでのレーベル契約はなしとなり、マイケルは契約不履行でうったえられ、500万ドル(5億円)で和解。

 2007年になってもマイケルの財務状況は悪くなる一方だったと思われる。しかし、当時最絶頂のブラック・アイド・ピーズのリーダー、ウィル・アイ・アムがマイケルと仕事をした等の発言も出てきて、水面下でマイケルの音楽活動が再始動していることを思わせた。この年の1月、後にThis Is Itの総監督を務めるケニー・オルデガとマイケルは会食をしている。
 3月には日本に来日。マイケルとの食事会で40万円とかのイベントが企画される。マイケルのパフォーマンスはなかった。正直、ビルボードクラスでマイケルのパフォーマンスが見れるなら100万出す人はぜんぜんいるだろうな。当時の日本のファンは大騒ぎだったけど、この状況からみると、現金を得るための出稼ぎビジネスだったと思う。当時、こんな見世物的なイベントを開催することに違和感を持った。
 6月、マイケルは、放浪生活を終え米国にもどる。戻っても大丈夫という事がわかったのか。ロサンゼルスで住居をかまえる。
 
 ソニーから離れる事を宣言していたマイケルだけど、2008年2月『スリラー25周年記念盤』がソニーから発売。やっぱりソニーなのです。銀行からの借入時の保証人のような形もソニーがとっていたのかもしれない。

スリラー 25周年記念リミテッド・エディション(DVD付)

スリラー 25周年記念リミテッド・エディション(DVD付)

  • アーティスト: マイケル・ジャクソン
  • 出版社/メーカー: SMJ(SME)(M)
  • 発売日: 2008/02/20
  • メディア: CD
 
 エイコンやウィル・アイ・アム、カニエ・ウェストなど、当時のTop Createrがスリラーのヒット曲を独自の解釈でリメイクしたバージョンも収録される。ニーヨもマイケルのニューアルバムに参加した等の情報も出てくる。
 のちに逝去後作品『Michael』に収録されるエイコンとの「Hold My Hands」がリークされ、久々のマイケルの新曲にシーンは色めき立つ。流出され、マイケルは憤慨するも、マイケルの新作製作はほんとうに進んでいることを思わせた。個人的には2009年に新作が出ると思っていた。
 8月には、各国でマイケルのベスト曲を投票で選ぶという『King Of Pop』企画が発動。
 
King of Pop-UK Edition

King of Pop-UK Edition

  • アーティスト: Jackson, Michael
  • 出版社/メーカー: Sony UK
  • 発売日: 2008/09/22
  • メディア: CD

 全世界でそれぞれの国のバージョンが発売される。31ケ国で発売。個人的には、レア曲で名曲 、Babyface作の「On The Line」(エンディングがBox Setとは少し違う)や「Smile」のShortやJam&Lewis作「Is It Scary」のSingle Edit、さらにExtendedバージョンが軒並み収録された英国3枚組が最強。

 こうしてマイケル復活の機運がもりあがってきた所で、冒頭の2009年3月25日の『This Is It』会見をむかえる。米国にもどり2007年からやっとマイケルの音楽活動が開始されるが、アルバムはまだ発売されてはおらず、ツアー収益もまだでていない所でマイケルの財務状況は危機的なままだった。この時点で負債は5億ドル(500億円)になっていた。しかしATVのマイケル所有資産価値も5億ドルあった。ATVを売却すれば、借金はすべて完済できるのだ。しかし、マイケルサイドは、ATVだけは手放したくなかった。当然と言えば当然だ。しかし、銀行への返済期限がまた迫ってくるのです。

 ニューアルバムは、完全な形でまだ発売できる状態ではない。メガヒットする保証もない。マイケルがATVを手放さず、莫大な収入を確実に得る手段はライブしかなかった。そしてマイケルが本気できっちりライブを行えば年間100億円を稼ぐことは可能だった。
 2021年、フジ系列で『世界のなんだこれミステリー』が放送され、久々にマイケルが取り上げられた。下記の著書をまとめたジャーナリストの大野和基氏が登場し、マイケルの死の疑惑について解説していたが、番組の見解と私の見解は一部相違がある。


マイケル・ジャクソン死の真相

マイケル・ジャクソン死の真相

  • 作者: 大野 和基
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2011/04/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 テレビや本では、This Is Itを主催したAEGに疑惑が向けられているが(もちろん疑惑の面もあり、それは後編でふれたいと思う)マイケル復活のライブに手を差し伸べたのは、O2アリーナを所有するAEG側だった。言い換えれば、This Is Itは、AEG側がマイケルに働きかけたプロジェクトではなく、マイケルサイドから動いたものだったのだと思う。この公演を成功させなければ、マイケルはATVを失うのだから。だから契約上、下の立場であるマイケルサイドは、AEGの条件をのむしかなかった側面がある。
 あえてマイケルサイドと記したけど、マイケル自身はできればライブはしたくはなかったと思う。一度、ステージに立つとマイケルは豹変し、ファンと最高の時間を共有するのだけど、ライブがどれだけ大変か、過去にワールドツアーを行っているマイケルならわかっているからだ。しかし、周囲から説得させられたのだと思う。ライブをしなければATVを失い破滅だと。This Is Itはネガティブな所からスタートしたかもしれないけど、一度やると決めたらプロフェッショナリズム全開になるのがマイケルだ。3人の子供たちに自分のパフォーマンスの姿を見せたいという思いもあった。そしてこのライブを通して、ライフワークでもある地球への環境破壊を止めることのうったえもしたかった。
 ただ問題もあった。
当初、10回という契約もいつのまにか50回までになっていた。しかし、それらのチケットはすぐにSOLD OUTという。一つの場所で行われるとはいえ、50回の公演なんて、過去に2年をかけて行われたマイケルの最大規模のツアー、ヒストリーツアーなみ。こうして考えると、This Is Itの闇は見えてくると思う。後編でよりその闇に踏み込もうと思う。

☆吉岡正晴さん訳・監修のこの本も時系列の引用、考察に大変参考になりました
マイケル・ジャクソン全記録 1958-2009

マイケル・ジャクソン全記録 1958-2009

  • 出版社/メーカー: ユーメイド
  • 発売日: 2009/11/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)






コメント(6) 
共通テーマ:音楽

コメント 6

アンバー

はじめまして
今年からマイケルファンになった者です。
バレエやクラシックは好きですが、音楽に興味がなく触れてこなかったので、今までマイケルを知る機会なく生きてきました。遥か昔、大学生の頃にスリラーを体育の授業で踊ったくらい(笑)

TIIをamazon primeで何気なく観たら、びっくり!
こんなダンスがこの世にあったのかと…。
まずダンスに魅了され、歌にも感動し。人生で初めて推しと思う人です!そんなマイケルのことを色々教えてもらえるこちらのブログを、たいへん嬉しく読ませていただいています。ありがとうございます。

後編も楽しみにしています♪
(ハンドルネームが似ていて驚きました)
by アンバー (2023-07-03 09:46) 

amber35

アンバーさん、こんばんは。amberです(笑)。私のamberはCD棚を眺めていて、最初に目に入ったアルバムのタイトルで、響きと文字のバランスがよかったのでこれにしました。
私のBlog、音楽的にもマニアックな内容が多いので、初心者向けではないかもしれないのですが、マイケルを知る上で参考になっているのならとてもうれしいです。

学生の時にスリラーを体育の授業で踊ったというエピソードが、軽く衝撃受けました(笑)。人生で初めての推し、いいですね~。あらためて思うと、私の人生での初めての推しもマイケルのように思います。(かなり遡りますが・・・)

後編は、また時間かかるかもしれませんが、正直、そんな楽しい内容ではないと思います。楽しいテーマもたくさん控えているのですが、とにかく更新のペースが落ちてまして・・・ ではまた!
by amber35 (2023-07-03 22:26) 

トミーマーチ

Amberさんとお話しした時に一貫して仰ってたのがATV資産と、それを巡る返済金との兼ね合いでしたよね。マイケルは借金漬けなんかじゃない! というファン心理を慮りながら? とても分かりやすく解説されていて、スッキリしました。

ATV資産、AEGとマーレー医師、50回公演の謎、ジョン・ブランカ氏の暗躍…

意見は色々とお互いありますが、臆することなくこうしたマイケルの負の部分(あえて負と言います)をお話できるAmberさんを尊敬しております。ジャニーズ問題で巷を賑わせているジャーナリズムもどきの茶番(彼らはジャニーズが茶番だと言いますが、自身も演者側だとは気づいてないようです…)ではなく、マイケルを、彼の生きざまを愛した者だからこそ踏み込みたい人生の教訓のようなものを、少しでも紐解きたい、そう願っております。マイケルの無念を晴らすためにも。

続編、期待しております。

※不具合なのか、いいねが出来なくなりました。すみません。少しずつですが過去記事も読み進めております。 
by トミーマーチ (2023-10-13 21:55) 

amber35

トミーさんのコメントというか思慮深い見解、いつも参考になります。そしてそこにはいつもマイケル愛がある。

マイケルの情報については、ネットや書籍、個人の見解、いろいろあると思います。書籍だからといって、事実と異なる情報もあります。そういういろいろな事柄を鵜呑みにせず、マイケルのこれまでの事を踏まえた上で、取捨選択して、たどりついたのがこの記事なんです。
ATVについては、書籍等で詳しくとりあげていなければわかりませんでした。

後編は、まだ全体のイメージしかできてないんです・・・

またちがう記事を今、記載中だったりもして。いつも気まぐれですいません。引き続き応援頂くとありがたいです。
by amber35 (2023-10-15 09:09) 

ふてこ

初めまして。ここ数ヶ月でマイケルのファンになり、いろいろ調べるうちにamber35さんのブログに辿り着いた者です。いろんな角度からマイケルについて書かれていらっしゃって、めっちゃ勉強になります。文章にマイケルへの愛が滲み出ているのをひしひしと感じて、とても素敵なブログに出会えた…!!と嬉しい気持ちです。
私は20代半ばなのですが、正直言うと、マイケルジャクソンといえば、スキャンダラスな噂がいっぱいのなんかやばい人…というイメージで、彼の本当のパフォーマンスを見ることもなく今まで過ごしてきました。けど、ふと耳にした「Rock with you」をきっかけにマイケルの曲たちを初めてちゃんと聴いたら、めちゃくちゃ良くてびっくりで。映像を見たらダンスがこれまた衝撃的で。そういえばなんで亡くなったんだっけと調べたら、これまで持っていたイメージとは違う事実を知って、本当に悲しい、やるせない、怒りの気持ちが湧きました。十何年越しに世界がマイケルを失った気持ちを今さらながら追体験しています。このよくわからない気持ちの中で、マイケルについて語るファンの方のブログを読むと、なんか癒されるんです…
何が言いたいかと言うと、ブログの更新とっても楽しみにしてます!ということです。続編が読めますよう期待しています!
by ふてこ (2024-01-28 21:53) 

amber35

ふてこさん、すてきなコメントありがとうございます。

マイケルに対してネガティブなイメージを持っているというか、メディアによって植え付けられている若い方は多いと思います。私もこういうセンシティブな記事に対しては、ファンなら擁護するのは当然と言われないよう、公平な視点で書くようにしています。そういった中で、マイケルに対しての誤解がとけ理解を深めるのに役に立ったとしたら、私にとっても何よりの喜びです。

最近、この記事の後編も含め更新してないんですよね・・・ストックは以前Upしていたのも含めて正直な所、20記事はあります。がんばります!
by amber35 (2024-02-04 10:02) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント