◆ Behind The Mask ビハインド・ザ・マスクは『スリラー』に収録すべき楽曲だったのか!? とことん掘り下げる。 そして坂本龍一氏の本音は。 [マイケル死後・プロジェクト]
前回、マイケルの死後にレコード会社とエステート(マイケル遺産管理団体)主導で発表された『MICHAEL』に収録された疑惑とされたボーカルについての私なりの見解と、あまり注目されず異端的な目で見られているこの作品についてとりあげました。この『MICHAEL』は、マイケルのこれまでの作品と同列に扱うべき作品ではないし、アルバム全体としてとらえるのも難しい作品ですが、注目すべき楽曲はいくつかあることにもふれました。その1曲が「Behind The Mask」でした。
まず「Behind The Mask」がどういう楽曲だったのかという事なのですが、1978年に結成された日本のエレクトリックバンド → イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の2ndアルバム『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』に収録された楽曲で、あの坂本龍一氏の制作曲なのです。
ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー(2018年リマスタリング)
- アーティスト: YELLOW MAGIC ORCHESTRA
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックダイレクト
- 発売日: 2018/11/28
- メディア: CD
YMOは、細野晴臣、高橋幸宏、坂本龍一の3人で結成されたグループ。当時台頭してきたドラムマシーンやシンセサイザーをいち早く使い、斬新でキャッチーなエレクトリックサウンドを作りあげた。1983年に解散するもその音楽性は世界にも通じた。YMOは当時、世界に通用する数少ない日本のミュージシャンだった。
YMOの解散後も、多才な才能をもつ彼らは様々な分野で活躍している。坂本龍一は、ポップソングだけではなく、映画音楽、CM音楽、オーケストラ、など幅広い活動をし、1989年の『ラストエンペラー』でグラミー賞、アカデミー賞を受賞し、世界の坂本になっていく。一方で、ダウンタウンのコント番組に茶色いシミをつけたパンツをはいてアホアホマンとして登場したりもした(爆)。
あらためて調べてみると、私世代にはなつかしいイモ金トリオの「ハイスクールララバイ」の作曲者は細野晴臣氏だった。細野氏は俳優業にも進出し、最近でもNHKで放送していたシュールな『オリバーな犬』にもちょい出演。さらに80'Sの大ヒットゲーム『ゼビウス』などをサウンドトラック化してアルバムにしている。
グループのまとめ役のドラムスの高橋幸宏氏も幅広い活動をされていますが、活動されていたサディスティック・ミカ・バンドはなじみがないのでよく知らない・・・
個人的に、YMO自体もそんなに詳しくないので、すぐに浮かぶのは「ライディーン」(作曲は高橋氏なんだな)。テクノポップの第一人者、「君に胸キュン。」といいうPOPなヒットソングもあった。そういったイメージ。浅っ。坂本龍一の作品は、個人名義のアルバムやピアノソロ、映画音楽などけっこう購入していますし、ピアノソロコンサートにも行きましたが、YMOは数枚しかもっていませんでした。
1982年11月に発売された『スリラー』。そのアルバムの候補曲だったということは、当時ティーンの私にはまったくひっかっかていない事でした。ただ、今、当時の日本の音楽シーン、世界的なアーティスト視点、マイケル・ジャクソン、YMO、坂本龍一氏、これらのファクターから考えるとすごいことだったとあらためて感じる。
そもそもの「Behind The Mask」のオリジナルは、坂本龍一がSEIKOのCMソングとして制作したノンボーカルのインストゥルメンタル曲。YMOの2枚組ベストにレア曲として収録されている。
UC YMO [Ultimate Collection of Yellow Magic Orchestra] (通常盤)
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックダイレクト
- 発売日: 2003/08/06
- メディア: CD
★このYMOのBest盤にこのバージョンが収録!
ボーカルが入っているバージョンを聞くと、テクノポップ感よりロック色を感じるけど、オリジナルを聞くと、シンセを多用し、浮遊感も感じるアンビエントな感触。これだけ聞くとその後のロック的アレンジがうそのよう。しかし、YMOの2ndアルバムに収録される際は、もう少しピッチを早めグルーブ感も強め、ロック色もでてくるアレンジ、さらにヴォコーダーによるボーカルも入れている。
坂本龍一がこの曲の制作秘話をNHK『スコラ 坂本龍一 音楽の学校』で取り上げている。この schola は、”教授”と呼ばれる坂本龍一が、クラシックからジャズ、ポップ、ロック、民族音楽など幅広い音楽を理論的に語り掘り下げる音楽的教養番組で、何シーズンにもわたって放送されていた。この「Behind The Mask」は2011年11月放送の『ロックへの道 -日本のロックとBehind The Mask』の回で理論的な解説がなされている。
坂本氏自身はもともとロック感をねらったとかジャンルを考えて作曲したわけではなく、曲自体もひらめきで数分でできたそうですが、当初から、テクノポップのYMOにしてはめずらしくロックっぽい曲だと言われ、ご自身でもその要素を考えられる。
まずイントロのシンセ部分のリフレイン感が、キース・リチャーズ(ザ・ローリングストーンズ)等が弾くギターPlayのイメージに近いと。ギターPlayとしては弦のコードは抑えたままで、押さえたり離すことで、オン、オフとなり、あと指を平行移動するだけでリフができ弾きやすくなる。鍵盤で弾くより弦Playの方が簡単にできることを実演でみせていた。ちょっとヴァン・ヘイレンの「Jump」やプリンスの「1999のイントロも連想させるシンセリフ。そしてメロディーとメロディーとの拍がロックっぽいアレンジになっていたと。さらにベースラインのリズムアレンジは、実はR&Bの王道的なアレンジになっているという。これらは自身で分析して再認識された事のよう。ひらめきで作った曲が実はこういった要素を盛り込んでいたというのがすごい。
そして、このYMOに注目した一人としてクインシー・ジョーンズもいたと思う。様々な楽器を最高のアレンジで仕上げすばらしい1曲に仕上げるクインシー。基本的に生楽器を統率していたクインシーだけど、テクノロジーについても注目していたに違いない。
『オフ・ザ・ウォール』な生楽器の感触がまだ強いけど、『スリラー』になると、最新テクノロジー(リズムマシーン、シンセサイザー等)を積極的に導入する。そして生楽器とテクノロジーの融合も絶妙だった。(そこは職人エンジニア、ブルース・スウェディンの技術もあると思う)
『スリラー』1曲目の「スターティン・サムシン」もリン・ドラムが導入され複雑なリズムを刻んでいますが、このリズムにのったマイケルのボーカルGrooveがまた素晴らしいという。「ビリージーン」も一見、生ドラムっぽいのだけど、リンドラムと生ドラムの融合で絶妙なスネアを生み出してる。プリンスは、マイケル&クインシー以上にドラムマシーンを多用しているし、プリンスも生ドラムとリズムマシーンとの融合(→ハイブリッドと呼ぶ)が絶妙だった。
そういうテクノロジーを大胆かつナチュラルに導入したクインシーの手腕はすばらしいわけなのですが、そのクインシーが最新テクノロジーを駆使するYMOに注目するのも自然な流れのように思います。そしてその1曲が「Behind The Mask」だったと思われます。そして、クインシーもこの曲のもつグルーブに魅了されマイケルにこの曲のカバーを勧め、マイケルも気に入るという。ボーカルが入っているバージョンを聞くと、テクノポップ感よりロック色を感じるけど、オリジナルを聞くと、シンセを多用し、浮遊感も感じるアンビエントな感触。これだけ聞くとその後のロック的アレンジがうそのよう。しかし、YMOの2ndアルバムに収録される際は、もう少しピッチを早めグルーブ感も強め、ロック色もでてくるアレンジ、さらにヴォコーダーによるボーカルも入れている。
坂本龍一がこの曲の制作秘話をNHK『スコラ 坂本龍一 音楽の学校』で取り上げている。この schola は、”教授”と呼ばれる坂本龍一が、クラシックからジャズ、ポップ、ロック、民族音楽など幅広い音楽を理論的に語り掘り下げる音楽的教養番組で、何シーズンにもわたって放送されていた。この「Behind The Mask」は2011年11月放送の『ロックへの道 -日本のロックとBehind The Mask』の回で理論的な解説がなされている。
坂本氏自身はもともとロック感をねらったとかジャンルを考えて作曲したわけではなく、曲自体もひらめきで数分でできたそうですが、当初から、テクノポップのYMOにしてはめずらしくロックっぽい曲だと言われ、ご自身でもその要素を考えられる。
まずイントロのシンセ部分のリフレイン感が、キース・リチャーズ(ザ・ローリングストーンズ)等が弾くギターPlayのイメージに近いと。ギターPlayとしては弦のコードは抑えたままで、押さえたり離すことで、オン、オフとなり、あと指を平行移動するだけでリフができ弾きやすくなる。鍵盤で弾くより弦Playの方が簡単にできることを実演でみせていた。ちょっとヴァン・ヘイレンの「Jump」やプリンスの「1999のイントロも連想させるシンセリフ。そしてメロディーとメロディーとの拍がロックっぽいアレンジになっていたと。さらにベースラインのリズムアレンジは、実はR&Bの王道的なアレンジになっているという。これらは自身で分析して再認識された事のよう。ひらめきで作った曲が実はこういった要素を盛り込んでいたというのがすごい。
そして、このYMOに注目した一人としてクインシー・ジョーンズもいたと思う。様々な楽器を最高のアレンジで仕上げすばらしい1曲に仕上げるクインシー。基本的に生楽器を統率していたクインシーだけど、テクノロジーについても注目していたに違いない。
『オフ・ザ・ウォール』な生楽器の感触がまだ強いけど、『スリラー』になると、最新テクノロジー(リズムマシーン、シンセサイザー等)を積極的に導入する。そして生楽器とテクノロジーの融合も絶妙だった。(そこは職人エンジニア、ブルース・スウェディンの技術もあると思う)
『スリラー』1曲目の「スターティン・サムシン」もリン・ドラムが導入され複雑なリズムを刻んでいますが、このリズムにのったマイケルのボーカルGrooveがまた素晴らしいという。「ビリージーン」も一見、生ドラムっぽいのだけど、リンドラムと生ドラムの融合で絶妙なスネアを生み出してる。プリンスは、マイケル&クインシー以上にドラムマシーンを多用しているし、プリンスも生ドラムとリズムマシーンとの融合(→ハイブリッドと呼ぶ)が絶妙だった。
この曲は、テクノポップといわれるYMOのアルバムに収録されている割には、後にエリック・クラプトンもカバーすることからも、クラプトンもこの曲のもつロック的なグルーブが気に入ったのだと思う。
作曲が坂本龍一氏ということで日本的な要素もどこかしらにあると思うし。さらにこの曲を含めアルバムProduceはフィリ・コリンズで、ジェネシスでドラムも担う彼がここでもこの曲の軸にもなるドラムを叩いている。キーボードも、グレッグ・フィリンゲインズ(元は、彼がマイケルから譲り受けてこの曲をカバー)さらにベースは、ネイザン・イーストという。
ここで、「Behind The Mask」は『スリラー』に収録されるべき楽曲だったのか、収録されていたらどんな事態が起きていたかを考えてみるのですが。。『スリラー』自体、セールスも楽曲的な評価もすべて最高レベルのものなので、これ以上の成功をたとえようがない。『スリラー』に収録された9曲は完ぺきに調和しているし、シングルになった7曲もすべてヒットしているので、あらたな要素を加えると引き算にしかならない印象ももつ。
なので、結論的には「Behind The Mask」の入る余地はなかった。1990年代になるとCDの技術的な向上もあり、収録時間も伸ばせて15曲程度の楽曲も収められるようになったけど、1980年代としては不可能だった。
ただ『スリラー』の9曲のセレクトを考えて、入れ替えるとしたらどの曲か考えてみる。「ビート・イット」「ビリージーン」はぜったい外せない『スリラー』の核となる2曲。
今となっては地味な印象だし、ティーンの頃は好きではなかった「ガール・イズ・マイン」、後にブリッジのマイケルのシャウトとメロディーラインが大好きになる、この曲もポール・マッカートニーとの共演曲として、これも外せない。
アルバムのオープニングをかざるアップ曲、マイケル作の「スターティン・サムシン」も外せない。当初は、MVも制作の予定ではなかった「スリラー」だけど、楽曲的にもすばらしいし、アルバムタイトルにもなっていて外せない。
あと、残るのがロッド・テンパートン作の「Baby Be Mine」「The Lady In My Life」。それからグルーヴィーでノリのよい「PYT」。ミディアムの「Human Nature」。
アルバムのバランスとして、ミディアムでシンセサイザーの使い方も新しさを感じるし素晴らしいし(90年代にめちゃくちゃ再評価される)「ヒューマンネイチャー」はいれたいし「ヒューマンネイチャー」なしの『スリラー』も想像できない。超絶大人のSlowの「レディ・イン・マイ・ライフ」もアルバムのエンディングにふさわしい。
そうなると「PTY」か「Baby Be Mine」が残る。実はロッドが書いた「Lady In」と「Baby Be」は当時の私にはまだ馴染まないアダルトな曲で、それこそ20代、30代と年をかさねていくうちにその良さがわかった。「Baby Be Mine」は、マイケルのボーカルが素晴らしく、こういう都会的でロマンティックさもある楽曲ってすごくマイケルにあう。『BAD』以降、こういうクインシー&ロッド印のロマンティック感のある曲は収録されなくなった。マイケルを最高にリスペクトするThe Weekndの2016年の作品「I Feel It Coming」に久々に、マイケルが歌っているわけではないのにマイケルのRomantic感を感じたという。
こうして最後に残ったのが「PYT」となる。「PYT」も当初、マイケルが中心となって作っていたDemoバージョンがありますが、最終段階のアルバム収録バージョンとは別もんのような仕上がり。「PYT」はヴォコーダーも使われている。でここに「Behind The Mask」が入ったとしても、正直、悪くはないと思う。でもこの陽ざしも感じるぬけの良さは「Behind The Mask」にはない。ジャネット、ラトーヤ、リビーのジャクソン姉妹のバックボーカルも捨てがたい。やはり「PYT」なしの『スリラー』も想像できない。結局、入る余地ないじゃん。でも差し替えるとしたら「PYT」だったと思う。
でもテクノサウンドが強すぎると、その時代感が強く出て、時が流れていくうちに古臭さも出て時代をこえた普遍性もうすれる所もある。『スリラー』は、リズムマシーンや電子ドラム、シンセサイザーを使用するも生楽器とのバランスも絶妙だった。なのでエレクトリックな要素が強く、イントロのシンセリフが80's感を感じさせる「Behind」は収録しなくてよかったのではとも思う。
そもそも、契約の問題がクリアできなかったから収録できなかったという部分もあるわけで。もともとノンボーカルの曲に、クリス・モズデルによるリリックを加え、ヴォコーダーで歌った。マイケルは、曲のグルーブにも魅了されたと思うのですが、「仮面に隠され素顔」という世界観が自分と重なったところもあると思う。そこにインスパイアーされたマイケルが一気にミステリアスさもあるラブソングとして詩を書き上げた感じもする。で、マイケルサイドから、リリックはこちらで書きその世界観が自分が作ったものだから、版権は100%こちらにしてほしいと坂本側に連絡が入る。突然の連絡だったらしい。作曲の印税は坂本龍一氏に入るけど、版権(著作権)は坂本サイドにないという話。マイケルが、あのビートルズの版権ATVを購入するのはこの後だけど、この頃からシビアだったんだなと思う。
R.ケリー作のNo1ソング「You Are Not ALone」の時も版権問題について。ケリーがふれている。「You Are Not Alone」は、R.ケリーが作詞、作曲したものだけど、この時もマイケル側より版権を半分ほしいと打診があったらしい(マイケルは作詞、作曲にかかわっていないのに)。しかし、ケリーは信念をもってそれを断る(本音は、何も関わっていないあなたになんで版権半分渡さないとあかんのやって思ったと思う)。マイケルのアルバムに収録されるという名誉がなくなるかもしれないのにその部分はのまなかった。ただ最終的には、マイケルはケリーに楽曲の提供を求め『History』に収録する。そうとう気に入った曲だったのだと思う。そして史上初のチャート初登場1位の曲にもなるのだけど。
坂本龍一氏も、版権をすべてほしいというのなら、マイケルが詩を付け加えて完成させたバージョンを聞かせてくれと、当然の要求をするも、マイケル側はそれはできないと回答。流出等、管理的な部分もあったと思う。なら渡せないと坂本サイドは回答。これで決裂となる。
後に、あの時OKしてたら『スリラー』に収録されていたかもしれない。お金も入るし、グラミーの受賞者になったり、いち早く世界の坂本になったりしたかもしれないけど、彼も音楽家としてのプライドがあったと思う。自分の大切な楽曲を簡単には手放せないという思いは、パッションあふれる20代の坂本龍一ならなおさらあったと思う。(けっこうとがっていた時期もあったみたいだし)でも実際に聞いてマイケルが描いた世界観に納得したら、そのとんでもない条件をのんだかもしれない。
結論的には「Behind The Mask」は収録されなかった。版権の問題は85年には解決したらしいけど、その後のマイケルのアルバムに収録されるタイミングは逸したと思う。『スリラー』に収録されなかったら次作の収録もありだったのだと思うけど。「Behind The Mask」の硬質感、『BAD』にあうかも。
その後、「Behind The Mask」は「Shake Your Body」(名義はJacksonsだけどマイケル作でマイケルのソロへの道を切り開いた曲)の立役者で長年マイケルのサウンドブレインの一人でもあったキーボーディストでツアーで音楽監督もつとめたグレッグ・フィリンゲインズによってシングル化された。これって長年貢献してくれたグレッグに向けての、マイケルからの贈り物のような気がする。アレンジのクレジットもマイケル自身。
グレッグ、凄腕キーボディストとは思っていたけど、さらにここまで歌える人とは知らなかった。R&Bチャートで77位にランクインしている。そのグレッグが、エリック・クラプトンのツアーに参加し、クラプトンも気に入りカバーすることにもなるという。言われているのが、グレッグのバージョンがマイケルのイメージしていたものに一番近いとされている。
いろいろあさっていたら英国のテクノポップバンドザ・ヒューマンリーグが、リスペクトするYMOの楽曲をカバー。
ヒューマンリーグ自体、テクノポッポの流れに乗ってるバンドで、ビルボードのNo1ソングも2曲持つ(その内の1曲がJam&Lewis制作の「Human」なわけですが)。YMOへのリスペクトを感じる。でもボーカルのフィリップ・オーキー、「ヒューマン」みたいなバラードは聞けるけどアップ曲は厳しいな。「君に胸キュン。」もカバーしててあの声で日本語でこのフレーズ歌ってる(笑)。
でマイケルが歌ったバージョンは逝去後の『Michael』に収録されたわけですが、疾走感あるアレンジや、終盤シャニースのボーカルも入ったりかなり手が加えられている。(ちなみにアレンジやキーボードのクレジットにJam&Lewis一派のジェイムス・ビック・ジム・ライトの名前もあり)このバージョンが本来マイケルが意図していたイメージなのかとなると疑問。しかし、ついにそのマイケルがイメージしていた「Behind The Mask」が登場するのです。
あと、今回オリジナルバージョンで注目したいのが「Behind The Mask」をPlayしたミュージシャン、さらにクインシーアレンジが入っているかという所。(→入ってないだろうな~)
この他『スリラー40』には、10曲の未発表曲が収録。現在公開されているTrack。(青が個人的に未聴の曲)あとの2曲発売日の11月18日まで順次発表される。
①「Carousel」 ② 「Sunset Driver (デモ) 」③「What A Lovely Way To Go」④「Got The Hots(デモ)」 ⑤「The Toy (デモ) 」(Best Of Joy」 ⑥ 「She‘s Trouble (デモ)」 ⑦「Behind the Mask」⑧「Starlight」
1982年12月にUSAで発売された『Thriller』。1982年産とは思えない音質のよさ。人類史上最高のアルバムといえる作品。今の世代も、なぜそう言われるのか、なぜ世界一売れたアルバムなのかを手に取ってアルバム作品として聞いて欲しい。そして最近、マイケル云々より、CDや音楽自体聞くことがなくなってきたであろう50代、60代にも再び『スリラー』を手に取って欲しい気持ち。
マイケルが生きていたら、逆にこんなにアウトテイクも収録した作品は世に出なかったかもしれない。願わくは存命のマイケルとともに伝説のこの作品があらためて注目される喜びを感じたかった。CD離れというか、音楽離れと言われる今の時代。1982年当時も音楽業界的には冷え込んでいたそう。それが一人のスーパースターの『スリラー』により、多くの人々が作品を手にし、音楽にふれるようになった。40年を経てまたそうした現象が起き、また人々が音楽を楽しむ時代になって欲しいな。
この他『スリラー40』には、10曲の未発表曲が収録。現在公開されているTrack。(青が個人的に未聴の曲)あとの2曲発売日の11月18日まで順次発表される。
①「Carousel」 ② 「Sunset Driver (デモ) 」③「What A Lovely Way To Go」④「Got The Hots(デモ)」 ⑤「The Toy (デモ) 」(Best Of Joy」 ⑥ 「She‘s Trouble (デモ)」 ⑦「Behind the Mask」⑧「Starlight」
1982年12月にUSAで発売された『Thriller』。1982年産とは思えない音質のよさ。人類史上最高のアルバムといえる作品。今の世代も、なぜそう言われるのか、なぜ世界一売れたアルバムなのかを手に取ってアルバム作品として聞いて欲しい。そして最近、マイケル云々より、CDや音楽自体聞くことがなくなってきたであろう50代、60代にも再び『スリラー』を手に取って欲しい気持ち。
マイケルが生きていたら、逆にこんなにアウトテイクも収録した作品は世に出なかったかもしれない。願わくは存命のマイケルとともに伝説のこの作品があらためて注目される喜びを感じたかった。CD離れというか、音楽離れと言われる今の時代。1982年当時も音楽業界的には冷え込んでいたそう。それが一人のスーパースターの『スリラー』により、多くの人々が作品を手にし、音楽にふれるようになった。40年を経てまたそうした現象が起き、また人々が音楽を楽しむ時代になって欲しいな。
【Amazon.co.jp限定】スリラー<40周年記念エクスパンデッド・エディション> (メガジャケ付)
- アーティスト: マイケル・ジャクソン
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレーベルズ
- 発売日: 2022/11/18
- メディア: CD
ビハインド・ザ・マスク、いよいよデモ公開ですね! もし「スリラー」に入れていたら…これは確かに「P.Y.T.」で間違いないでしょうね。確か曲そのものも「ビハインド~」が結局入れられず、「プリティ・ヤング・シング」というタイトルの語感の響きも含めてクインシーが採用し、内容も寄せて作ったとかいう話を聞いたのですが、確かにデモ・バージョンをアルティメットで初めて聴いた時、「これ全然違う曲じゃん!!」って思ったのを覚えています。それが「ビハインド~」との差し替え、っていう立ち位置だとしっくりきました。でもAmberさんが仰るように、「ビハインド~」は硬質な感じだから、そこからはだいぶ角を削り落とした感じはします。
音楽版権については、これまでも色々とAmberさんに教えてもらいましたが、ここでも教授とのやり取りが決裂したことを聞き、正直マイケルの音楽に対するシビアな一面に残念さを感じています(昔から版権ゴシップはありましたが、その頃はまだ少年だったのでビジネス面にはあまり興味はなく…)。
1988年には、フィル・コリンズが自身の制作した映画でビートルズの映画を使いたかったけど、マイケルと版権料で折り合いがつかなかったという話もあります。こうした例は枚挙にいとまがないのでしょうが、ビジネスはビジネス、それはマイケルの経済面での浪費癖のゴシップに対する一つの反論根拠にはなるかも知れませんね。しかし、これがAmberの仰ってた最後にマイケルの首を絞めることになった可能性もあると思うと、やはり残念な話ではあります…。
by トミーマーチ (2022-11-06 20:51)
マイケルがイメージしていた「Behind The Mask」楽しみです。客観的にみると、100%版権を求めるのはどうかと思いますが、マイケル的には曲と自分が書いたリリックの世界観は、自分自身のものという思いを強く持つのもわかるように思います。まだ、ポール・マッカットニーから版権の指南を受ける前だと思いますが、このエピソードを知って、マイケルはもともと版権(ビジネス)に興味があったんだなと思いました。
晩年のマイケルは、ATV(ビートルズ)の版権があった事により、破産を免れていた面はあると思いますが、自分自身の事だけでなく、大規模なチャリティー活動に資金を注いでいたことも我々は忘れてはいけないなとも思います。
「Behind The Mask」を含めた『スリラー40』楽しみですね!
by amber35 (2022-11-09 06:21)