◆ Michael Jackson’s Sampling (サンプリング) By Teddy Riley テディー・ライリー [プロデューサー、ミュージシャン]
original 2011.4.25Up
91年の『DANGEROUS』のProducerに召集されたテディー・ライリー。最終的に彼がこのアルバムのメインプロデューサーとなる。そして、そこからマイケルとの絆も深まっていく。New Jack Swingムーブメントも下火となり、プロデューサーとしても下降気味だったテディーだったけど、マイケルがテディーの新たなる才能を引き出し、『デンジャラス』はすごいアルバムとなる。そして復活したテディーは、新たなグループ、BLACKSTREETの結成へと動いていく。
以前まとめていたマイケルとテディーのWORKSはまたUpしたいと思いますが、テディーは、直接的なProduceだけでなく、マイケルやジャクソンズの曲をカバーしたり、サンプリングして新たな楽曲をいくつかうみだしています。今回はそれらの曲を紹介します。
まず、サンプリングというのは、有名曲のおいしいSOUNDエッセンスを切り取ること。切り取った部分を元に新たな曲を作ることをRemixという。これも機器の発達によって、サンプリングの技術も高くなり可能になった手法。特にこのサンプリング手法は90年代のHIP HOP/R&Bで流行った。
Remixというのは、80年代は12inchのExtended的な意味合いが強かったと思うのですが、90年代以降はこういったサンプリングにより再構築された曲をさしている。このサンプリングというやり方は賛否両論です。けっこう安易な部分があるからだと思います。
このサンプリングの話で有名なのが、ナイル・ロジャース率いるCHIC(シック)の「Good Times」ネタ。この曲は、ディスコで大ヒットし79年にNo1ヒットとなる、すごく洒落ててかっこいい曲。その中で、バーナード・エドワーズの弾くベースラインが、リスナーよりプロのミュージシャンやアーティストが魅了され、このベースラインをぱくった曲ができました。
91年の『DANGEROUS』のProducerに召集されたテディー・ライリー。最終的に彼がこのアルバムのメインプロデューサーとなる。そして、そこからマイケルとの絆も深まっていく。New Jack Swingムーブメントも下火となり、プロデューサーとしても下降気味だったテディーだったけど、マイケルがテディーの新たなる才能を引き出し、『デンジャラス』はすごいアルバムとなる。そして復活したテディーは、新たなグループ、BLACKSTREETの結成へと動いていく。
以前まとめていたマイケルとテディーのWORKSはまたUpしたいと思いますが、テディーは、直接的なProduceだけでなく、マイケルやジャクソンズの曲をカバーしたり、サンプリングして新たな楽曲をいくつかうみだしています。今回はそれらの曲を紹介します。
まず、サンプリングというのは、有名曲のおいしいSOUNDエッセンスを切り取ること。切り取った部分を元に新たな曲を作ることをRemixという。これも機器の発達によって、サンプリングの技術も高くなり可能になった手法。特にこのサンプリング手法は90年代のHIP HOP/R&Bで流行った。
Remixというのは、80年代は12inchのExtended的な意味合いが強かったと思うのですが、90年代以降はこういったサンプリングにより再構築された曲をさしている。このサンプリングというやり方は賛否両論です。けっこう安易な部分があるからだと思います。
このサンプリングの話で有名なのが、ナイル・ロジャース率いるCHIC(シック)の「Good Times」ネタ。この曲は、ディスコで大ヒットし79年にNo1ヒットとなる、すごく洒落ててかっこいい曲。その中で、バーナード・エドワーズの弾くベースラインが、リスナーよりプロのミュージシャンやアーティストが魅了され、このベースラインをぱくった曲ができました。
クイーンの「Another One Bites The Dust」はこの「Good Times」のベースラインのまさにコピーだったのです。せこい奴ならごちゃごちゃいいそうですが、クイーンのベースプレイヤーのジョン・ディーコンと親交もあったナイルたちは静観したそう。器がでかい!この問題はなかなか難しそうで、作詞家、作曲家には著作権があるがこの手のアレンジについては適用されないというのです。
さらに、30年近く先をいくサウンドをシュガーヒル・ギャングというグループが、この「Good Times」をベースに表現します。トラックの上にリリックをのせるスタイル、そうラップ、ヒップホップの手法です。
「Rapper's Delight」というこの曲を、ナイルとバーナードが聴いて仰天したといいます。完全に自分たちのサウンドの上に、言葉をのせて曲にしている。当時はその手法はアングラ的な感じでしたが、それがラップという手法につながり、現在のヒップホップ全盛期を迎えるのです。
メジャーになりきれなかったこのラップミュージックのスタイルを、90年代に入って一躍ポップにしたのがMCハマー(U Can Touch Thisです)ではないかと思うのですが(コアな奴らはハマーなんかヒップホップじゃないといいますが)。Prayではプリンスの「When Doves Cry」(ビートに抱かれて)の核となるシンセメロディー部分を融合させちゃった。
そしてその手法を完全なジャンルとして確立したのが、やり手のショーン・パフィー・コムズ(P.Diddy)だと思います。我々がRemixを発案したとまで高らかに宣言しています。異論はあるとは思いますが、ポップというかメジャーにしたという点で。私も賛同します。パフィーは、80's Freakだんだと思う、そしてナイル・ロジャース、CHIC SOUNDも大好きなんだと思う。ポリスの「見つめていたい」、ボウイの「Let's Dance」、ダイアナの「I'm Coming Out」をNotorious B.I.Gのラッピンともに見事にヒップホップエッセンスに組み入れた。
90年代半ば以降、シーンはサンプリングの嵐だった。それこそジャム&ルイスも、ネタ切れの部分をサンプリングで補ってた感もある。このサンプリングでHip Hopがかなり盛り上がっていった面はあると思います。80’Sの名曲がサンプリングで再び注目をあびたりもした。そしてテディー・ライリーも然りです。今回は、マイケル・ジャクソン絡みの曲をサンプリングした曲の紹介です。
まず一番有名なのは、三人組女性グループのSWVの「Right Here -Human Nature Mix‐」です。
90年代半ば以降、シーンはサンプリングの嵐だった。それこそジャム&ルイスも、ネタ切れの部分をサンプリングで補ってた感もある。このサンプリングでHip Hopがかなり盛り上がっていった面はあると思います。80’Sの名曲がサンプリングで再び注目をあびたりもした。そしてテディー・ライリーも然りです。今回は、マイケル・ジャクソン絡みの曲をサンプリングした曲の紹介です。
まず一番有名なのは、三人組女性グループのSWVの「Right Here -Human Nature Mix‐」です。
サンプリング元は、マイケル・ジャクソンの『スリラー』収録の「Human Nature」。TOTO勢による曲で、「ビリージーン」「ビートイット」といった曲よりこの曲を好む人も多い。オリジナルはHOT-100で7位でしたが、この「Right Here」はHOT-100で2位、R&Bでは7週連続1位となり、元曲を上回る大ヒットになります。
さらにラッピンが、The Neputunesのファレル・ウィリアムズなのです。(けっこう後で気づきましたが)。CDSには、Teddyによる通常のRemixバージョンとQuiet Stormバージョンが収録されています。マイケルの美しいファルセットのバックコーラスとうまくとけあっています。サンプリングの好見本ではないでしょうか。
次が、「ビリージーン」のリミックスです。
97年にNo1となったテディー・ライリーのグループBlackstreetによる「No Diggity」。もちろんプロデュースもTeddy Riley 。ニューヨークのハーレム出身(東海岸系)のテディーが、西海岸ヒップホップの帝王Dr.ドレーを招きG-FUNKが充満するこの曲を作り上げる。すごくCoolでかっこいい曲だと思うのですが、Hot100でここまで受け入れられるとは思いませんでした。Teddyの代表曲の一つとなり、シーンにNew Jack Swing以来のインパクトを与えた曲でもある。
この曲の「Billie Jean」Remixは、Remixというよりカバーなんですが…。このRemixというものを、実はおれもはっきりわかってないとこはあります。
余談ですが、「ビリージーン」ってあのドラムが魅力でもあります。このドラムも、実際に叩いたものとドラムマシーンで作ったものを絶妙に融合させたものらしいのですが、そのドラム部分をサンプリングしているのが、アリーヤの『One In A Million』収録の「Got To Give It Up」。この曲聞くと「ビリージーン」のドラムってめちゃCoolって思う。
ここからは、ジャクソン兄弟との曲です。まずジャクソンファイブの伝説的なデビュー曲、「I Want You Back」のサンプリング。
これもテディーのグループ、ブラックストリートの3rd『Finally』収録の「Take Me there」(Want U Back Mix)。「I Want Yo Back」もたくさんのヒップホップアーティストのネタにされてる。
同じくこのアルバムのオープニングをかざる「Can You Feel Me」は、ジャクソンズの『トライアンフ』(81年)のオープニング「Can You Feel It」をサンプリングしたもの。この曲のサンプリングは渋い。この曲は、この頃のジャクソンズのライブのオープニングの定番だった。期待感と躍動感あふれるGrooveがうまくいかされてる。
最後は、サンプリングではなくカバー。ジャクソンズの1st『The Jacksons』(78)からの「Show You The Way To Go」。USAではHot100‐28位/R&B‐6位ですが、英国で1位を獲得している曲です。
ギャンブル&ハフがジャクソン兄弟というよりマイケルをイメージした曲のようにも思います。マイケル自身もすごくお気に入りの楽曲だったよう。この曲をボーカルグループMen Of Vizionによりカバーされます。このグループはマイケル主催のMJJレコードよりデビュー。この曲のプロデュースもTeddyがてがけます。R&B色が強められ、Teddyらしいスネアを感じます。曲の良さも十分活かされてる。このカバーを聞いていると、不思議とマイケルの歌うオリジナルを聞きたくなります。
そんなわけで、今回はテディー・ライリー限定の作品をとりあげましたが、マイケルの曲のサンプリング曲はけっこうあります。私もすべてはおさえれていません。これらのRemixを聞くとマイケル・ジャクソンの曲をまたちがった視点で聞けると思います。
☆ 紹介したTeddyのRemixやその他MJ関連の曲が入ってて魅力的な1枚です。
そんなわけで、今回はテディー・ライリー限定の作品をとりあげましたが、マイケルの曲のサンプリング曲はけっこうあります。私もすべてはおさえれていません。これらのRemixを聞くとマイケル・ジャクソンの曲をまたちがった視点で聞けると思います。
☆ 紹介したTeddyのRemixやその他MJ関連の曲が入ってて魅力的な1枚です。
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