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◆ マイケル・ジャクソン逝去、伝説になんかなってほしくなかった [マイケルへの想い]

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 2017年6月25日、マイケル・ジャクソンの8回目の命日にマイケル・ジャクソンの単独Blogを移転開設しました。2008年5月にBlogでマイケルの記事を書き始め(HP的なサイトはその前からしていましたが)、その途中、2009年6月25日にマイケルの死に直面しました。移転の最初のUp記事はその時のものです。 (2009年6月26日Up記事)


 人はいつか死ぬ。マイケル・ジャクソンもいつか亡くなる日がくるのだろうと想像したことはあります。でもこんな若さでこのタイミングで彼の訃報が入ってくるとは・・・

 これまでもさんざんガセネタに振り回されていたから、今回も最初はその手のネタだと思っていましたが、家族がマイケルの逝去を伝えたという速報を見て事実と知りました。久々のジャーメインをこういう形で見るなんて思いもしませんでした。  
 ほんとに最後のスーパースターが逝ってしまった。彼は人類の宝だったと思います。史上最高のエンターテイナー。エンターテイメントの意味をあらためて調べてみました。「娯楽とは心を慰め、楽しむこと。また、そのような物事」
 我々は生きています。なぜ生きているのか、生かされているのかわかりませんが。楽しい事、感動できる事がなければ生きている意味も半減するのではないかと思います。健康で平和に日々生きていけることは最高の幸福だと思いますが、さらに人生を豊かなものにしてくれるエンターテイメント。
 それは弱っている心を元気づけてくれる。
 私の日常の生活の中で、マイケル・ジャクソンにどれだけ素敵なものを与えてもらったか。
 それは私だけではないと思います。世界中の人が彼に素晴らしいものを与えてもらったと思います。そしてその何かしらの影響をうけた人たちが、また自分の中でそれを消化してあらたなエンターテイメントを生み出しているとも思います。
 彼の命を縮めた要因は、やはり我々にもあると思います。マスコミは彼の事をおもしろおかしくとりあげ、大衆もそれを楽しんだ。例の事件を発端に、マイケル・ジャクソンは叩かれまくった。完全無罪とはなりましたが、相当なダメージを彼に与えたと思います。当時、周囲でも彼の事を、きもちわるい、変態よばわりしていましたが、私は彼のファンである事にぶれた事はありませでんした。
 当時、許せなかったのは、一度でも彼の歌とダンスに心動かされた人が、今度は彼を叩く側にまわった人がいたことです。はっきりわからない事に、マスコミのいう事にのっかっておもしろおかしく言っていた。せめて沈黙していてほしかった。
 そんなダメージも近年、また完全復活の兆しが見えてきました。本物は、真実は、最後には勝利するのだと言う事を感じました。そして、ロンドン公演の発表で期待がさらに高まっていたときにこの訃報です。
 マイケル・ジャクソンは不滅のようなイメージが、我々もそして本人さえも持っていたのではなかったのかと思います。マイケルは、ずっと最高の歌とダンスを我々に見せ続けてくれるという勝手な思いがありました。そんな事は幻想なのだと言う事はわかっているのです。でもそう思ってしまいました。
 そして、彼は我々の中で最高のイメージを抱かせたまま逝ってしまった。本当に伝説の人となってしまった。年老いてしまっても、ヨロヨロのムーンウォークをジョークで披露しておどけるマイケル・ジャクソンを見たかった。伝説の人なんかにならなくてもよかった。
 こうしてみると、リアルタイムにマイケル・ジャクソンを見てきた幸福を感じずにいられません。新作が出るたび、どれほどうれしかったか。新作のSF(ショートフィルム)が出るたびどれほどしびれたか。いつも彼は期待を裏切らなかった。
 このBlogでもマイケルの昔からのヒット曲/SFを私の思い出をミックスしながら記していたのに、この途中でマイケルの訃報の事を記すなんて思いもしませんでした。  
 今は、なんか彼の曲を聞く気になれません。悲しすぎて。
 そんな中でも聞きたいなと思えるのは彼の自作ではありませんが、マイケルも敬愛するチャップリンの映画『モダン・タイムス』のテーマソング「スマイル」。
 マイケルがカバーするというのは本当に珍しい。(ビートルズはのぞいて)『History』の最後の曲として収録されました。『HISTORY』は、当時のマイケルの心の叫びがほとんど占めた1枚。マスコミや彼にたかる悪意ある人たちへの、攻撃性に満ちたある意味悲痛なメッセージもつまったとてもパーソナルなアルバムでした。そんな中、このエンディングの優しさに満ち溢れた「Smile」だけがとても印象的でした。マイケル・ジャクソン自身が自分に言い聞かせているようにも思えるリリックです。ボーカルもとても美しいです。
 マイケルはどうしてもダンスに注目されがちですが、そのボーカルはとてもとても美しいのです。踊れなくなったら、美しいボーカルのアルバムも作って欲しかった。もう一度人を信じる心を取り戻したマイケルの美しい愛あふれるアルバムを聞きたかった。
 最後にその「スマイル」のリリックをのせます。

 微笑もう たとえ心が痛んでも
 微笑もう たとえ心が引き裂かれても
 空に雲がかかっていても やっていけるよ 
 微笑めば 恐怖と悲しみを超えて 
 微笑めばきっと明日になれば 人生はまだまだ生きる価値があると思えるさ
 微笑みさえすれば・・・ 
 そんなときこそ頑張らなくちゃいけない 
 微笑もう 涙なんて何の役にも立たない
 人生はまだまだ生きる価値があると思えるさ 微笑みさえすれば  

 マイケル・ジャクソンの死は本当につらく悲しいです。
 そんな身近に感じれる存在ではないのに悲しくて悲しくて仕方がありません。
 マイケル・ジャクソンは亡くなってしまいましたが、彼の曲とダンスは今後も私の人生を豊かなものにしてくれると思います。マイケル・ジャクソンに出会ってなかったら人生の楽しさも薄れていた。そんな存在の人に出会える事はもうないでしょう。でも出会えた事に感謝せずにいられません。
 マイケル・ジャクソンの安らかな眠りを祈るばかりです。

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コメント 2

T.K

10代の頃からマイケルのファンでした。
そして、さまざまな疑惑の中、マイケルへの関心が薄れ、気づけばマイケルが亡くなった年と同じ年になりました。
ふと、you tubeでマイケルを見て大好きだったことを思い出し、これまでの情報を振り返り、そして、あなたのブログにたどり着き、涙が止まりません。同じ思いを抱く人と思いを共有することができうれしいです。
短く内容の薄い情報の蔓延る中、読み応えのあるブログをありがとうございます。

「踊れなくなったら、美しいボーカルのアルバムも作って欲しかった。もう一度人を信じる心を取り戻したマイケルの美しい愛あふれるアルバムを聞きたかった。」
本当にそうですね。
マイケルはアメリカや世界にある大きな課題をあぶり出して旅立ちました。
ファンだったにもかかわらず、マイケルを疑ってしまった自分を後悔します。謝りたい、そしてまだまだ活躍を見たかったマイケルはもういません。
せめて、私たちはマイケルの遺志を引き継いでいかなくてはいけないと思うのです。彼をずっと、忘れないこと。歌を歌い継いでいくこと。彼がしようとしていたことのほんの一部でも、実現していくこと、がきっと私たちにできること、なんですよね…
I'll be there.を聴くと、マイケルがそばにいてくれるような気がします。
by T.K (2020-11-01 01:28) 

amber35

T.K様 心のこもったコメント、ありがとうございます。(コメント気づくの遅れて申し訳ございません)T.Kさんとは同じ世代で同じ思いを抱いてきた仲間のように思いました。

最近、ツイッターとかが主流でBlog記事というのも少なくなっているように思うのですが、こうした思いのこもった感想を頂くととてもうれしく有り難く思います。

後悔の思いを少し綴られていらっしゃいますが、今、こうしてマイケルの意志を引き継いでいこうという強い思いをもっていらっしゃることがとても尊く、私もその思いに胸を打たれました。
けっこう年をかさねるとこうしたBlogなんかにコメントして頂く方は少ないと思うのですが、ありがとうございました!

by amber35 (2020-11-05 23:07) 

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