オリジナル2015.8.31Up

 
 マイケル・ジャクソンが世紀のスーパースターとなったのは、最高のボーカルとそして誰にも真似できない最高のDanceとその世界観を見事に表現したショートフィルムがあったからだと思います。
 Music Video全盛前の70年代のファンはマイケルのボーカルの素晴らしさをかみしめていたと思います。1981年、MTV開局以降、映像からもたらされるインパクトは大きく、そのDANCEとショートフィルムからマイケルに魅了された人が多いと思うのですが、マイケル・ジャクソンはボーカルあってのマイケルだと思います。
 特に80年代は絶品です。男性でありながら女性的な繊細さもあり、ソウルであり、エモーショナルでもある。そしてボーカルにリズムが宿る。ボーカリストとしても唯一無二の存在ですが、神はさらにダンスというものをマイケルに授けた。才能ある人がさらにとてつもない努力をするのだからInvincible(無敵)です!
 さらにマイケル・ジャクソンのすごいところは、見逃しがちな部分ですが、そのエンターテイメント性というか企画力です。最高のダンサーは、普通にすばらしく踊る。マイケルはさらにそのダンスと歌と音楽をミックスさせ一つのエンターテイメント作品を作り出した。一番有名であろう「スリラー」にしても、ゾンビと踊るという発想をする人間がいるだろうか?いたとしても自身でそのダンスさえも表現できる人はいないだろう。
 マイケルのすごさはそのエンターテイメント性にもあるように思う。マイケルが生み出した数々のミュージックビデオ、あるいはショートフィルムと呼ばれるものは妥協することなくお金もかけすばらしい世界観のものを生み出している。そして多くの人が虜になるのがマイケルを中心にする集団ダンスだと思う。
 もちろんマイケルのソロパフォーマンスもすばらしい。モータウン25周年記念での「ビリージーン」のソロパフォーマンスは伝説。マイケルのダンス作品は、多くのバックダンサーと一緒に踊ることにより映像的なインパクトはさらにます。この集団ダンススタイルもマイケルが先駆者だと思う。マイケルとバックダンサーたちの一糸乱れぬシンクロダンス。このスタイルは本当に多くの人に影響を与えたと思う。