OROGINAL 2008.8.10upに大幅加筆



 『スリラー』からの2ndシングルで、マイケルにとって4枚目のNo1シングルとなった「ビリージーン」について(今さらながら過去の記事に肉付けして)掘り下げます。けっこうなボリュームになりました。
 ファンの間でもマイケルのベストソングとして挙げる人も多い。実際、過去に各国のファンが選ぶ『KING OF POP』の企画がありましたが、その選曲の中でも「ビリージーン」が軒並み1位。日本国の選出でも1位だった。ちなみに各国のランキングを指数化して抽出してみたのですが、ベスト5は以下。

   1位 Billie Jean (83)  from『Thriller』
 2位 Smooth Criminal (88)  from『BAD』
 3位 Black or White (91)   from『DANGEROUS』
 4位 Beat It (83)     from『Thriller』
 5位 Man In The Mirror (87)  
from『BAD』

 圧倒的に「ビリージーン」の人気が高い。
 USAのビルボードチャートでは、7週連続1位。1983年の年間チャートでも2位(1位はポリスの「Every Breath You Take」)。マイケルの歴代ヒットシングルの中でも「Say Say Say」に次いで2位。
さらに2009年、USAだけではないマイケルのヒット曲の全世界セールスのランキングも発表され、「ビリージーン」が530万枚で1位とマイケルの代名詞にもなっている楽曲なのです。

 楽曲の評価的には、プロの音楽家が選ぶグラミー賞で「最優秀R&Bソング」と「最優秀R&B歌手」を受賞。R&B部門を完全制覇です。さらに最優秀インストゥルメンタルにノミネート。

 みなさんの「ビリージーン」との出会いってどんな形だったのだろう?
 各方面の音楽家からも高い評価も得ている曲ですが、マイケルの代名詞となっている「ムーンウォーク」が披露されたモータウン25でのステージパフォーマンスが出会いの人も多いと思う。私も『Making Of Thriller』(← ビデオ)に収録されているこの伝説のステージで「ビリージーン」に初めて触れ「ビリージーン」は耳より目から入った一人。
 「百聞は一見にしかず」という言葉があるように、目から入るインパクトは大きい。あのモータウン25でのダンスとボーカルが絶妙に融合した「ビリージーン」のステージは伝説だし、こういうスタイルで表現できるアーティストはマイケルしかいないともいえる。ただ目からの情報が強すぎて、サウンドやボーカルの魅力が置き去りにされている面もあるように思うので、そこも含めて掘り下げていきたいと思います。