ORIGINAL 2011.5.21Up
 
 1989年のJacksonsの『2300 Jackson Street』からの先行シングルがこの「Nothin」です。マイケル・ジャクソンとブラザーで結成されたジャクソンズは、マイケルの原点です。しかし、MJはソロ活動に専念するため84年の『Victory』を最後にジャクソンズから離れます。
 そんなマイケルなし(さらにこの時、四男のマーロンも脱退)の初めて、そして今となっては最初で最期となったジャクソン兄弟のアルバムがこの『2300 Jackson Street』でした。そういう意味でも、これまでのジャクソンズのアルバムとは大きくカラーが違います。




2300ジャクソン・ストリート



  • アーティスト:

  • 出版社/メーカー: SMJ

  • 発売日: 2016/08/03

  • メディア: CD




 またこのアルバム紹介時に詳しく語りたいと思いますが、このアルバムは3つのカラーから成り立っている作品だと思います。

 1 前作『Voctory』から復帰した三男ジャーメインのソロ作から流れてきた作品
 2 マイケル抜きの、ジャッキー、ティト、ジャーメイン、ランディーの4人で制作した作品
 3 当時のシーンのTop Producerを起用しての作品

 最近、再評価されているようですが、マイケルがいないからといってこのアルバムは駄作ではありません。この3方面のカラーが満喫できるアルバムなのですから。
 で今回取り上げる曲が、先行シングルの「ナッシン」です。上記の分類では3番目に入る曲です。この作品では、当時のシーンのTop Producer、LA&BABYFACREとTeddy Rileyが招かれています。当時、この2組はR&Bシーンでは引く手あまたのプロデューサー、コンポーザーでした。そんな彼らを、同時に招集できたのもジャクソンズのネームバリューによるとこが大きい。彼らの憧れのグループがジャクソンファイブだったのですから。